これからの本格的な夏に向けて、過ごしやすい季節となった積丹。
積丹といえば、コバルトブルーの海や美味しいウニをはじめとした新鮮な海の幸があることで知られています。
多くの観光客が訪れる観光名所として知られる積丹はどのような土地なのでしょうか。
今回、その特色と気候について、いくつか紹介したいと思います。
積丹半島ってどんなところ?
積丹半島は北海道西部に位置する半島で、札幌から車で約1時間半ほどの距離にあります。
日本海沿岸沿いに165kmにも及ぶその海岸線は、その一帯がニセコ積丹小樽海岸国定公園に指定されています。
また、ローソク岩、女郎岩、神威岩等の有名な岩から無名の岩まで珍しい形の岩がいくつも点在しており、それらも見どころの一つとなっています。
積丹半島の海岸線は日本海の荒波によって削られ、ありのままの自然の形が残されています。
切り立った崖が続く海岸線
日本海沿岸沿いに位置する積丹半島は、風を真正面から受けるため、風が強く波も高いことが
特徴としてあげられます。
日本海からの風を受けて、その波によって岩が侵食されて様々な形の岩も観られます。
その一帯のほとんどが断崖絶壁であり、北海道らしい雄大な自然の姿を見ることができます。
海洋性気候といわれる積丹の気候
積丹半島は海洋の影響を強く受ける海洋性気候と呼ばれ、大陸に比べて気温の変化が少ないと言われています。
比較的気温は温暖で、雨、雪の量が多いことが特徴として挙げられます。
曇りの日が多い積丹半島ですが、晴れた日には積丹の海が陽ざしに照らされ、コバルトブルーに
輝く「積丹ブルー」の景色を見ることができます。
なぜ、積丹の海は青いのか
積丹の海は青く透明なため、その美しさから「積丹ブルー」と言われています。
日本の海と言えば、緑色の海のイメージがありますが、積丹の海は透き通ったコバルトブルーを
しており、その美しい海を見たいと多くの観光客が訪れます。
青く透明な理由としては、積丹の海には緑色の海藻が少なく、海底にある岩がそのまま見えるため
青く映し出されるとのことです。
そして、このような素晴らしいコバルトブルーの海が見られる理由として、積丹の名産と言われる
ウニの存在があげられます。
積丹では、主にキタムラサキウニとエゾバフンウニの2種類のウニが獲れますが、そのウニが
冬のあいだ新芽のうちに海藻を食べてしまうということです。
そのため、積丹の海では海藻が少なく海中の白い岩だけが映し出されて、このように青く見える
と言われています。
美しい景色と新鮮な海の幸が楽しめる
今回、積丹半島の地形が創り出す海の景色やそれを支えるウニの存在について取り上げました。
気候的にも暖かく、積丹ブルーと言われる積丹の海は晴れた日にはさらに青く綺麗に映ることと思います。
また、積丹で行われるウニの収穫は6月~8月までとなっているため、この時期には美味しい
ウニを求めて多くの観光客が訪れます。積丹ブルーの海や美味しい海の幸を堪能できる積丹。
過ごしやすいこれからの季節にぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。